2022年、私が東京に住んでいた頃、野中モモさんが書いた
『「ZINE」小さなわたしのメディアを作る』
という本を読んで胸が熱くなったのを覚えている。
その時、
「ZINEって面白いな」
「自分も作ってみたいな」
と思い、いくつか作ってみたことがある。
今回は、2022年に私が作ったZINEを3つ紹介する。
1つ目
これは、友人とゴッホ展を観に行った時のこと。
私は、ゴッホの絵を見ながら、ずっと「バッハの絵ってすごいよねぇ」と言っていたらしい。
それを友人に指摘されたとき、「これは大問題だ」と思って、このように無意識に言い間違えてしまう現象のことを「ゴッホ・バッハ問題」と名付けることにしたのである。
2つ目
この時期の私は、よく夜中に尿意が出て、眠れない日々を過ごしていた。
日中も1時間に1回くらい、強めの尿意が出るような状態で、どうしたら良いかわからず、なぜか西の方角に、「尿意が静まりますように」と祈りを捧げていた。
3つ目
この頃の私は、ヒュー・ジャックマンに憧れすぎて、彼の出演作を片っ端から見まくっており、それが唯一の生き甲斐となっていた。
彼が出ている映画を見ている時は、嫌なことを全て忘れられた。
彼がいなかったら私は今ごろ、まだ蒲田の隅っこで冷たい風に吹かれて、泣いていたかもしれない。
ZINEとは、このように、自分が伝えたいことを自由に表現できるものだ。面白いですよね。